町民のため、押し寄せる津波の真っ只中でも防災無線を続け、尊い命を失った遠藤未希さん。父親である遠藤清喜さんは気丈にも『やはり、任務ですからね。使命感だと思います。ありがとうとしか言えないですね。』と言われた。やはり、この父ありてこの娘あり、と感服し、感謝の言葉しか浮かばない。
宮城県南三陸町の防災対策庁舎では、遠藤未希さんと上司で最後まで防災無線を行ない命を失った三浦毅さんをはじめ、数多くの尊い命を失った。未曾有の自然災害とはいえ、あまりにも悲しく無念だ。
遠藤未希さんや三浦毅さんの崇高な精神と行動に敬意を表しながら、一人でも尊い命を失うことを繰り返すことのないように、今も生きながらえてる私たちの、そして未来の子ども達への教訓とし、第一に命を考える防災を実現したい。
最後に、遠藤未希さんの母親、遠藤恵美子さんが未希さんに宛てた手紙の中から引用したい。
悲しみは決して消えることはありません。季節ごとにあなたを思い、毎日その日を精一杯生きていく。私たちはこの悲しみや無念さを忘れない。そして、少しずつですが、こう思うようになりました。生き残った者にはそれぞれ必ずその役割がある。あなたが最後まで呼び続けた「高台に逃げてください」、その言葉をこれからのまた来るとされる大地震・大津波の際には誰もが避難をし、第一に命を考える防災である事を伝えて行こうと考えています。
未希、姿は見えなくても私たちの心の中にはずーとあなたは生きています。
(やさしい未来さんのブログより)
コメント: 0